私らしく働く女性のミカタ

働く女性 私らしい働き方、子育て 親としてできること、伝えたい。。。

大学受験 親ができること 4.受験科目を決める

大学受験において親ができること

 

4.受験科目を決める

 

うちの子は私が受験のことを何も知らないうちから、私大にすると決めてしまっていた(つまり3教科しか勉強しない)。そのため、すでに文系3科目と決まっていた。

文系の3科目と言えば、英語、国語、社会(数学などもある)である。その中でも、大学によって受験科目がいろいろ決まっているのだが、得意科目を踏まえて、受験に勝つための科目決めが結構重要だったりする。うちの子が決めた時のことを思い出してみた。

 

 

・英語

最初、リスニング対策が必要な英語の点の比率の高い大学を狙っていたので、英検対策をした。2級や準1級をもっていると大学によっては受験資格がとれたり、免除されることもあり、志望する大学によっては英検の資格を取りに行くか行かないかを決めることは重要である(英検でない資格を取ることも可能であるのでよく調べてほしい)。

うちの子の場合、英語がとにかく苦手であった。本番の1回勝負になるのを避けるためにも、確実に英検を取って英語で足を引っ張らないようにしたかった。

英検の上級をとることを目標に挑んだのであるが、試験に落ちることもあり、なかなか級をとることが大変であった。その間は逆に普段の英語の受験勉強が滞ってしまう。英検を取るなら、夏までに取ってしまうことができるならそればベストである。

その後、なんとか2級を取ることができたが、スコアはいまいちであった。そこでうちの子は英語の点数の比率の高い大学でなく、英語の点数の比率の低い大学を見つけるほうへ、方向転換することとなった。

英語が得意な子はすぐ資格を取ってしまいがちだが、「受験の〇年前から有効」などの決まりもあるため、準1級を取る時期は早すぎてもいけないので注意が必要である。

 

 

・社会

社会の科目は、塾に入ったときに授業を取るため、迷っていた。世界史なのか日本史なのか、はたまた地理なのか政治経済なのか。
うちの子の通っていた高校は2年生の時に世界史、3年生の時に日本史を授業で習う学校だったため、先行している世界史にしたほうが、点がとれるのではないか、また、世界史は浅く広く、日本史は深く狭くというイメージだったため、日本史のほうが難易度が高いのではと思っていたようで、うちの子は世界史にしようかなと言っていた(地理や政治経済は頭になかった)。
しかし、私はうちの子が小学校のころから日本の歴史が好きだったことを思い出し、状況が有利な世界史よりも難易度が高くても本人の得意なほうがいいのではと思い、日本史を薦めた。

結果、本格的に勉強に入った3年から学校の授業でもやる形となり(授業時間が受験の邪魔にならず内職をすることもない)、本来好きな科目なので細かいところをついてくる問題もクイズのように楽しめ、得意科目にすることができた。
これは、親として本当にうまく薦めることができてよかったと思っている。

また、得意なら地理でもいいし、政治経済は少ない受験勉強時間で巻き返しするのにいい科目であると聞いたことがある。ただ、日本史や世界史はどこの大学でもだいたい受けられるが、地理や政治経済は受験科目にない場合もあり、入試のチャンスが少ない場合もあるので、確認が必要である。

 

 

・国語

国語においては、現代文・古文・漢文とあり、受ける受験方式によっては、現代文だけの場合や、現代文・古文の場合や、現代文・古文・漢文全てある場合もある。そのため、現代文に力をいれたり、漢文を捨てるなどという取り組み方もある。

うちの子は、文系男子、それも文学部志望であったので、よく聞いていたYouTuberの教えを守り、「漢文をやって文学部合格!」を目指し取り組んだ。
漢文は参考書一冊を丁寧にやることでマスターできるようで、早くから漢文をやると決めていたので、やり始めるのは遅かったようだが、前向きに取り組んだのが良かったのか、模試でも漢文が得点源になることが多かったようだ。

みんながやらない「漢文ありの受験方式」を受けることで倍率は下がり、古文や現代文と案分されるので、100%のうちの一部が漢文で補える。つまり受かる確率があがることになるので、漢文は文学部志望ならやって損はない。ぜひおすすめしたい。

 

 

親ができることは、もしこういうことを子供が知らなかったら、知らせてあげることだ。受験勉強は決して効率的な近道を選ぶことではない。近道を選ぶと失敗することもある。受験勉強は、子供自身が自分の力で遠回りであるが確実に力をつけるためのただただ地道な長い道のりなのだが、それでも選択を間違えて少しでも損することがないような道選びを子供にはさせたいと思うのが親心である。