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大学受験 親ができること 6.受験の情報収集 親が知っておくべきこと ②受験方式

大学受験において親ができること

 

6.受験の情報収集 親が知っておくべきこと ②受験方式

 

大学受験は情報戦だ。親だからこそ、手に入れるべき情報というものがある。親が知りたい情報、親が知っておくべきことは何だろうか。

 

 

受験方式 入試の仕組みを知っておく

受験方式は、「親が知りたいこと」には入っていないかもしれないが、「親が知っておくべきことNo.1」である。

受験方式が分からなければ、どれだけの受験方式の種類があり、受け方があるか、どれだけ費用がかかるかわからず、スケジュールも組めない。

これを子供にすべて調べさせて報告させて、お金だけ出すというやり方では決して満足のいく大学受験はできないであろう。

そして親子とも知っていれば、早くからできることも変わってくる。推薦を狙うのであれば、高校1年生から知るべきだろう。

そして、子供の「突然の受験相談」に乗るためにも、親として知識をつけておきたい。

 

〇推薦

・学校推薦型選抜

学校推薦、高校からの推薦が必要な方式だ。学校に推薦してもらって入学するので、専願となるのがポイントだ。高校時代の学業成績をもとにした評定3.5以上などの基準をクリアしないと出願できない。高校一年生からコツコツと成績を積み上げてき生徒が合格を手に入れられる方式だ。大学によって評定のランクは違うので、高校の先生との情報交換も必要だ。

 

・総合型選抜

以前AO入試と呼んでいた、自己推薦型の方式だ。条件が大学によってさまざまで、必ずしも成績優秀ばかりが条件ではない。様々な条件の書類審査や面接がある。子供の希望する大学と、条件が合ったら、調べて合格を早くから勝ち取ることもできる。

大学側が、大学の方針に合った生徒を入学させたい、そこに入りたい生徒とのマッチングがうまくいくと合格できる。

高校生活で様々な分野で活躍している子供なら、子供に合う大学を探して調べてみるのもいいと思われる。

 

推薦入試の大事なことは、子供が希望する大学・学部であること。入ってから後悔しないためにも、そこは確認が必要だ。4年間通うのは子供である。推薦の内容を親が調べて、入れそうだからと言って子供に薦めてしまうようなやり方はしないように気をつけたい。

 

 

〇一般選抜(私立大学出願の参考として記載しています)

 

・大学入学共通テスト利用入試

共通テストは国公立大学を受ける方なら必ず一次試験として受けなければならない試験だ。「共通テスト利用」は、1月に全国一斉に行われる共通テストの点数を私立大学の大学・学部によって科目数や点数配分を設定しており、そのボーダーラインの点数により合格不合格が決まる方式だ。

国公立受験予定者で、私立大学を併願する場合に使う方式であるが、私立大学専願でも利用する価値はある。共通テスト必須の大学もある。

また、1回の大学入学共通テストで複数の私立大学に同時出願できるメリットがある。

ボーダーのランクごとに1大学ずつ受けるのが良いと聞くが、うちの子の場合、わざわざ個別試験に行かずに合格を手に入れたい安全校の併願校をまず2校、その他に個別入試を申し込めば無料だったので受けた大学、焦って思わず追加で申し込んだ1校、計4校出願した。

子供は模試の結果などから、あまり点数が取れないと言っていたので、偏差値の高いところは受けていなかったのだが、実際は本番で想像より点数がよかったため、受からないと思っていたランクの無料で受けた大学が一番目に合格発表となり、思わぬ喜びとなった。

後になって、もっと上のあそこも受けておけばよかったねなどと子供と話した。お金との相談ではあるが、子供の成績に合わせランクの上のほうの大学も出願しておくと後悔がないかもしれない。

出願は早いところなら12月からできるところもある。締め切りは1/4から1/12など共通テストの試験前までが多いので注意。

 

・大学入学共通テスト併用入試

私立大学においてまれにある方式だが、「共通テスト併用方式」は共通テストを受けたうえで、英語だけ共通テストの点数を使い、その他の科目は大学独自の個別試験を受けるなど、共通テストと併せて点数を出す方式だ。

 

・個別試験

大学独自に作られた試験だ。赤本がまさにその過去問題となる。

 

***全学部入試

大学の全学部が一斉に行う試験。同じテストを利用することが多い。学部を併願して出願することができる。取り入れていない大学もあるので気を付けよう。

 

***前期日程

A方式、T方式など大学によってさまざまな呼び名で設定されている本来の個別試験だ。1月下旬から2月中旬までに行われ、日程が重ならないように、行きたい大学の試験を組んで、スケジュールを立てることになる。

入試要項を手にいれたらしっかり確認してその方式がどんなものかを調べてほしい。どの大学も少しづつ違うのが普通であるからだ。試験時間も70分であったり、80分であったり、受けられる社会科目が違ったりもする。学部によって、国語でも古文が必須であったり、選択であったり。

 

***英検利用方式・英検併用方式(英検以外の英語民間試験も同様にあり)

「英検の準1級資格を持っていれば英語の点数140点と同様とする」というような利用方式と、英語の試験も受けて英検の資格も申請したうえで、どちらかよい点数のほうを採用するといった方式。

英語の本番の試験対策をせずに一定の権利を得ることができるのがメリットだ。行きたい大学が英語検定資格を利用・併用した試験方式があれば、早くから資格取得のための勉強をしておきたい。

 

***その他

得意科目重視型といった、申請した科目または点数の高かった科目だけを点数2倍で計算する方式や、科目選択型といった科目を選択して受験する方式などもある。

 

***後期日程 

2科目だけ、国語も現代文だけなど、範囲が狭いことがある。これは採点を急いで早く合格を出すためと思われる。大学入試共通テストの点数で出願できる大学もある。前期合格発表から日がないうちに締切であったりするので、出願締切には気を付けよう。

また、そもそも後期日程がない大学や学部もあるので注意。

 

 

高校一年生からコツコツと地道に頑張って評定が高く、目指す大学が推薦で手に入るなら、迷わず自信をもって受けてほしい。そういう子供であれば、推薦で大学へはいっても真っ直ぐな勉学のできる大学生になることだろう。

学力が今は振るわないが、目標が高いのであれば、迷わず一般選抜を受けたい。今は推薦入試が多くなってきたが、それでも、入りたい大学に合格するために絶え間ない努力をし、自分の限界と向き合い、目標に向かって気持ちを高めていくこの期間は、子供の成長の期間となるだろう(親はつらいだけだが)。

 

 

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