働く女性の悩み
新しい職場への不安 寄り添うことの大切さ
今私は、準管理職の立場で働いています。
最近、新しい方が異動されてきて、その方の仕事のフォローというか、管理というか、観察をしています。
観察という言い方をしたのは、どうしてかというと、同じ会社内なので恥ずかしい話ではありますが、前の職場の雰囲気か?上司の態度か?どっちもなのか?が良くなかったようで、体調をこわし異動を希望して、私の職場に舞い込んできたようなのです。
そのため、急にバタバタと仕事を振るのではなく、徐々に職場や仕事に慣れていってもらい、様子を見ながら頑張ってもらうプランで進めています。
せっかくのご縁、最初が肝心です。人間関係というのは、最初の出会い方みたいなことが大事だと思っています。相手もどう扱ってもらったかで、こちらの気持ちを察することもできるでしょう。
初日は、職場全体での紹介が終わった後、私はその方をよく関わる隣の課にもさりげなく紹介し、事務所内を連れて案内しながら、「トイレはここで、歯ブラシはここにいれていいよ、昼ご飯はどこで食べても、一人で食べても、一緒に食べるなら私はここにいつも来るから」というような話をしました。
職場が変わって一番不安なのは、居場所なんですよね。仕事の時は席にいてしっかり教わるのでその時間はいいのですが、昼休みとか、急にひとりになるときの寂しさ。周りが優しいと、この職場にきてよかったと思うのではないでしょうか。
「そんなこと」と思うかもしれません。孤独がストレスになる場合、それが毎日積み重なっていくものなのです。一人のほうがいいならもちろん構わないのですが、ストレスとは、小さいことの積み重ね。積まないにこしたことはありません。
良い職場とは、良い仲間と居場所から。良い職場なら、いい仕事ができないはずはないのです。
先日、その方からメールが来ており、こっそり相談したいというのです。私は「今日ならいつでもどうぞ」と返信し、その後席を離れて、こっそり面談をしました。
まだ、転勤して日も浅いというのに、「私は使えない、って皆さん思ってないでしょうか」という心配でした。とても周りの方の目を気にされる方のようでした。だから体をこわすのかな、私だったらそんなこと思わないのになーと思いながらも、「まだまだ来たばかりなのだから誰もそんなこと思っていないよ」と伝えました。職場の仲間もいい人ばかりであること、上司は気にかけているが、思いをうまく伝えられないので気にしないでほしいこと、また思いが溜まらないうちに相談してほしいこと、を伝えました。
最後に、その方は「今日は眠れます」といってくれました。その言葉は私がその方から小さな「信頼」を勝ち取ったことを表したかのようでした。その言葉がじわじわとあとから浸みてきて嬉しかったですね。仕事ができた時とはまた違った達成感を感じました。
私は人間が好きです。どこの場面でも大切にしたいのは人間関係。誰とも面と向かっていないこの時間も、私はつながる人のために書いているのです。